今年の冬は
2月も中旬になり気候変動の影響か、例年とは違う暖かい(と言っても暖かすぎる)日が続いたり、急に大雪になったりと安定しない天気の日々です。
果樹も暖かいのはいいのですが暖かすぎるのも問題で、地面の雪が解ける前に枝から新芽が出たり虫たちが早くに目覚めたりと良くない事もあるので問題です。
昨年は農園に現れる野生のエゾユキウサギさんが今までで一番多く出現した年でした。これには様々な要因があると思われますが、気温が高いため草花も多く茂り食料も豊富にあった事や、自分の体感ですがキタキツネが減少している傾向にある事などが考えられます。
体感だとキタキツネは都市部では増加していますが農村部では減少傾向です。農村部で生まれた個体が都心部へ流れていくのですがその農村部で減少していると思われまして、その理由は様々あると思いますが観光客の餌付けが問題である可能性が多くあるのです。
美瑛は数年前から以上なほど観光客が多く、オーバーツーリズム問題となり観光地が農村部なのでキタキツネへの餌付けが非常に目立ちます。
実際に行ってみた所、徐行している車のすぐ隣の手の届く範囲までキタキツネが餌を求めて近寄ってくるのです。これは非常に危険で普通ではありえない行動で、通常キタキツネは人間や車など数メートル以内には絶対に近づかないし、むしろキツネ側が率先して逃げます。
このような異常行動をする原因は餌付けにありますが人間からの餌に慣れてしまった動物は自ら狩りをしなくなり人間の餌に頼らなければ生きる手段が無い身体になってしまったのです。つまり餌付けをするという行為は野生動物の命や寿命を早期に奪う事と同等なのです。ここ数年以前よりも人間との距離が近いキツネをうちの農園でも見ることが多くなりました。
観光客が道路から餌を投げ捨てれば餌付けは簡単です。春先には食品の袋や容器や飲料ボトルなどのゴミが大量に道路沿いに捨てられています。
モラルやマナーの問題は国内外問わずなのですが、国や自治体は注意喚起の文字や看板を掲げるのみです。法的効力もありません。「止めましょう」と遠くから叫んでいるだけのように見えてしまっているのはどうなのでしょうか。
法改正も含めてこの豊かな自然や素晴らしい日本や美しい野生動物を守っていく事を今一度真剣に考えなければいけません。
